あの夢の続きをもう1度描けたら
た、助けなきゃ……!
小さいドラゴンは大きな樹木の根元にうずくまっていた。
大きいドラゴンの背中から飛び降りようと、本来の地面を見下ろす。
「……大丈夫かな」
結構な高さで、無事に飛び降りれるか不安だ。
だけど、運が良ければ怪我をせずに済むかもしれない。
もうすでに死に際を経験してしまったからか、今更そんなものに躊躇うことはなかった。
大きなドラゴンがまた攻撃の準備をする。
うじうじ考える暇はない。
小さな可愛いドラゴンがやられてしまう。
可愛さのあまり、放っておけない!
わたしは助走をつけて勢いよく飛んだ。
怪我したくない、怪我したくない……。
お願い神様と心で願いながら浮遊する。
しかし怖くなって目を閉じる。