あの夢の続きをもう1度描けたら
ミントグリーンの小さな身体にのような鮮やかな朱色のつぶらな瞳。
マスコットキャラというかお人形さんみたいで可愛すぎる。
その子はわたしが敵ではないと認知したのか、一歩、一歩とおそるおそる近づいてくる。
やがて、わたしの足元にやってきたドラゴンはふにゃっと笑いながら、頰をすり寄せた。
「ど、どうしましょう……!」
手を差し伸べてドラゴンの頭を撫でると、気持ちがいいのかもっともっとと言うように頭を垂らした。
なんだ、この可愛さは。
この世に存在していいものなのか。
「珍しいもんだな。ドラゴンは人間に懐かないんだよ」
男性は感心を示しながら、わたしと小さなドラゴンをまじまじと見つめる。
「懐かない……?」
「ドラゴンの性格が繊細だからあまり人に懐かないのがほとんどだ」
この子を見る限りだと、人懐っこいイメージしか湧かないが。
だって、頭を撫でたら気持ち良さそうに「クゥー」と喉を鳴らすもん。