あの夢の続きをもう1度描けたら

***


「え、湯河くんと話したの!?」

「なんでそんな驚くの?」


翌日、柚子に昨日のことを報告したらなぜかびっくりされた。

なぜ。普通に話したと言っただけなのに。


「湯河くんはまず女子と話さないんだよ」

「……? わたしも柚子も話してるんでしょ?」

「いや、私がこれやってって指示して返事しているだけだよ」

「ん? 雑談とかは?」

「そんなのしたことないよ。ずっと図書委員で繋がってたけど」


まさかの言葉に目をぱちくり瞬かせる。
てっきり柚子とトモくんは仲が良いのだと思ってた。

トモくんはそんなに女子と話さないの?


「湯河くん……雛乃のこと好きなんじゃ?」

「まさか……」


私よりも早く知り合った柚子ですら雑談はしてないのに、昨日初めて私には気さくに話してくれたのは確かだろう。

本当にわたしのことを……?

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