あの夢の続きをもう1度描けたら

ユラハもアランに同じものを見つめている。


……ちょっと待った。

住む場所ってどういうこと?


ユラハがアランのために家を買ったということ?


「え、ふたりって……」

「うん、ふたりでこの家に住んでいるんだ」


ええええええ!!


衝撃の事実がここで発覚。

まさかふたりが同棲していたなんて……!


「そうだったんだ……! 初めて知った……」

「ふふっ、ヒナノちゃん。ユキと全く同じ反応してる」

「確かにな! テンションは違うけど、言葉は全く一緒だったぜ!」

「そうそう。ユキはもうちょっと冷めた声で“そうだったんだ。初めて知った”っていう感じだったよね」

「はははっ、ユキの真似ヘタクソすぎるだろ!」


ふたりの幸せオーラに微笑ましいのと、好きな人と同じところがあったことに嬉しくて笑みを浮かべる。

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