あの夢の続きをもう1度描けたら

「でも、最近来てたから突然来なくなったのは心配だね。なんともなければいいんだけど」

「そうだな! ヒナノ、愛しのユキがいなくて残念だけど、また会えるし私らいるしあんま寂しがんなよ!」


わたしはポカンと呆ける。

あれ、2人にユキのこと言ってない気がするんだけど……。


「ヒナノがユキのこと好きなの、なんとなくわかってたぜ!」

「うん、ヒナノちゃんもユキもわかりやすいからね」

「……っ!?」


わたしは声にもならない悲鳴を上げた。

秘密にして、と必死な声で懇願するとユラハとアランは「当たり前」と快諾してくれた。


ユラハはご飯を作ってくるとキッチンに戻っていった。

必然的にアランとふたりになる。


ニゲラはもぐもぐりんご食べてるだけだから、もうそのままでいいんだよと微笑みたくなる。


「さっきは驚かせたな、ごめん」

「……ううん。アランはもう大丈夫なんだよね?」


さっきの奴隷の話のことだろう。
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