あの夢の続きをもう1度描けたら
アランは言葉遣いが悪いけど、どこか頼りになって明るいお姉さん気質。
ユラハはとにかく優しい人。
ユキくんは……冷たくはないけど、アランとユラハを比べると冷たく感じてしまう。硬派だ。
タイプが全然違う3人がこうして一緒にいるくらい仲がいい、というのは気になる。
「まー色々あってな。話し始めると時間もかかるし、またゆっくりできる時に話すよ」
「うん、わかった」
何か特別な理由があるのかもしれない。
込み入った事情にほぼ初対面のわたしが参入するのは、ズカズカと土足で踏み込んでいくようなものだ。
わたしはこれ以上何も聞かないことにした。
「ヒナノ、ちょっと来て」
アランとユラハと会話に花を咲かせると、ユキくんがそう手招きした。
わたしはその場で言えないことなのかな、と不思議に思いながらもユキくんに近づいた。
「どうしたの?」
「……一応だけど、アランとユラハは付き合ってるから」
「えっ!?」