あの夢の続きをもう1度描けたら
「はいはい。寝るならパジャマに着替えてからな。シワになるとめんどくさくなるよ」
「はーい」
というのも、あれ以来も変わらずお兄ちゃんはわたしに優しくしてくれる。
どこを信じて、どこを疑えばいいのか。
もうわたしの脳みそが限界だ。
朧気になりながらも、パジャマに着替えて自室のベッドに横たわる。
ボーっとしながらも、考えることはあの時のことで。
扉の開閉音が遠くから聞こえたのを最後に、わたしは深い眠りについた。
「……ん」
目が覚めると、辺りは真っ暗で、部屋の電気がついてなかった。
夜目が利かず、手元にあるスマートフォンのライトで照らしながらスイッチがあるところまで足を運ぶ。
パチっと明かりが灯り、あまりの眩しさに完全に目を覚ました。
「……3時間くらいかな」
最後に時刻を確認してから3時間が過ぎていた。
おそらくわたしの昼寝時間も3時間だ。