あの夢の続きをもう1度描けたら
段々と光が近づいてきて、混乱しながらも暗闇の空間から解放された。
明るい視界に安堵するのも束の間。
「きゃーーーー!?」
終わることなく落下し続けているのに気づいた私は再び悲鳴を上げた。
目の前に空が広がっていている。
そして顔を上げると、見たことのない街並みが見えた。
辺り一面に広がる深い森、その向こうには大きな街、その中心には美しい城。
中世ヨーロッパの街並みを感じ、おとぎの国のようなどこか謎めいた雰囲気を味わう。
わぁ、綺麗……じゃなくて!
もしかして空から急降下してるの!?
そう気づいた途端、落下速度がさらに増した。
後ろを振り向いたせいか、地面に頭が衝突するような体勢に変わってしまった。
「いやぁーーーーーー!!」
待って待って待って待って。
このままじゃ地面に衝突して死んじゃうんですけど!