あの夢の続きをもう1度描けたら

冷や汗をかきながら地面を見てみると、わたしが踏んでいたのが地面ではないと気づいた。


これは……ウロコ? 皮膚? 何?


混乱の中、後ろを振り返れば、謎の巨大生物と目が合ってしまった。


「え……なになに、死にたくない……」


恐怖心に包まれて、わたしは尻もちをついて、首を振りながら震えた声で見つめ返す。


すると突然、


「グオァアアーー!」

「ひぃ!」


地面……いや、巨大生物の胴体が、大きな鳴き声によって花火のように響いた。

あまりの恐怖にわたしは目に涙を浮かべる。


「……」


ドラゴンが黙ったままこちらを見つめる。

異常な緊張感だ。心臓の音しか聞こえない。


するとドラゴンが口を開けて大きな水色の球を作り出した。

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