純潔花嫁―無垢な新妻は冷徹社長に一生分の愛を刻まれる―
「そんな調子で、よく男の相手をしようとしていたものだ」
「面目ありません……」
「いや、君が他の男のことを知らなくてよかったよ」
悦に入った様子でそう言った時雨は、上体を戻して睡のほうへ手を伸ばし、おもむろに彼女の手を取る。そのままネクタイのところへ誘導し、結び目に彼女の指を差し込ませた。
「いいかい、奥さん? ネクタイはこうやって外すんだ」
色気のある声と手つきにぞくりとしつつ、睡は両手を操られてなんとかネクタイを取り去ることができた。
こうやるのかと納得したのもつかの間、首元のボタンを片手で外した時雨が、鎖骨を露わにした状態で体重をかけてくる。今度こそ睡の身体はベッドに沈み、あっという間に衿を開かれた。
長襦袢の中へ滑り込んできた大きな手に胸を直接触れられ、身体を震わせると共に上ずった声が漏れる。
小ぶりな胸をやんわりと、ときにいたずらに弄られ、ゾクゾクとしたなにかが背中を駆け上る。
全身が、子宮が熱い。時雨の顔が近づき、先端を口に含み舌で転がされると、もうわけがわからなくなっていた。