そして、僕がみえなくなったら
*
「勇大、昨日はごめんね」
翌日の昼休み、私はお昼を食べようとしている勇大に声をかけた。
朝一で声をかけられなかったのは、仲裁に伊月がいなかったから。
だから自分から、謝るために声をかけるのに昼休みまで時間がかかってしまった。
「………俺こそ、悪かったよ」
私の謝罪に素直に応じた勇大は、どこか安堵した顔で。
なんだかんだ勇大も、喧嘩したままだったことが気がかりだったのかもしれない。
「それでさ、提案なんだけど」
「………なんだよ」
「やっぱり、今日の放課後さ、旧校舎に行ってみない?ちょっとだけでもいいからさ」
私の提案に勇大はわかりやすくため息を吐く。
「お前なぁー」
「別に勉強しようとは言ってないよ?ただね、一緒に行ってみるだけでもと思って………」
やれやれ、と勇大は頭を抱える。
別に、そんな呆れ顔しなくてもいいのに。
「お前、朝の担任の話聞いてた?」
「え?」
朝は勇大にいつ謝ろうかとか色々考えてて、担任の話は全くと言っていいほど記憶に残ってないけど……。
「これから旧校舎、潰すんだって」
「勇大、昨日はごめんね」
翌日の昼休み、私はお昼を食べようとしている勇大に声をかけた。
朝一で声をかけられなかったのは、仲裁に伊月がいなかったから。
だから自分から、謝るために声をかけるのに昼休みまで時間がかかってしまった。
「………俺こそ、悪かったよ」
私の謝罪に素直に応じた勇大は、どこか安堵した顔で。
なんだかんだ勇大も、喧嘩したままだったことが気がかりだったのかもしれない。
「それでさ、提案なんだけど」
「………なんだよ」
「やっぱり、今日の放課後さ、旧校舎に行ってみない?ちょっとだけでもいいからさ」
私の提案に勇大はわかりやすくため息を吐く。
「お前なぁー」
「別に勉強しようとは言ってないよ?ただね、一緒に行ってみるだけでもと思って………」
やれやれ、と勇大は頭を抱える。
別に、そんな呆れ顔しなくてもいいのに。
「お前、朝の担任の話聞いてた?」
「え?」
朝は勇大にいつ謝ろうかとか色々考えてて、担任の話は全くと言っていいほど記憶に残ってないけど……。
「これから旧校舎、潰すんだって」