呪われ聖女、暴君皇帝の愛猫になる 溺愛されるのがお仕事って全力で逃げたいんですが?
番外編
小話 ある日の休憩
ユフェを飼い始めてからイザークはキーリ名義で猫用カタログを購読するようになった。
今日新たに届いたカタログには、付録として「愛猫家のつぶやき」という薄い冊子がついている。
これはカタログの出版社がたまに発行しているもので、募集テーマに沿って寄せられた愛猫家たちのエピソードがいくつも載っている。
今回のテーマは『猫あるある』だった。
(猫あるある……どんなあるあるが寄せられているんだろうか)
期待を胸にイザークは早速冊子のページを捲った。