恋愛境界線
scene.07◆ どんだけ心配したと思ってんの?
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若宮課長にゴーサインを貰ったばかりのデザイン画を、嬉しくて支倉さんに見せると
「これがそのデザイン?……うん、私も素敵だと思うわ」
支倉さんも、そう言って褒めてくれた。
違う部署の人に見せるのはどうかと思ったけれど、支倉さんは同じプロジェクトメンバーだし、デザインを楽しみにしていてくれたのと、この喜びを一緒に分かち合いたい気持ちから、報告がてら見せてしまった。
「気が早いけど、実物を手に取るのが今から楽しみね」
「はい!でも、まだ決定じゃなくて暫定ですけどね。最終的な決定は、週明けの合同会議次第だそうです」
「でも、若宮さんが認めたのなら、それはもう決定したに等しいと思って良いと思うよ」
社内には、若宮課長に認めらずして商品のヒットはない、なんて都市伝説めいた風評まであるくらいで。
だから、というわけではないけれど、私も内心では支倉さんが言ってくれた様に、既に決定同然の気持ちでいる。
若宮課長にゴーサインを貰ったばかりのデザイン画を、嬉しくて支倉さんに見せると
「これがそのデザイン?……うん、私も素敵だと思うわ」
支倉さんも、そう言って褒めてくれた。
違う部署の人に見せるのはどうかと思ったけれど、支倉さんは同じプロジェクトメンバーだし、デザインを楽しみにしていてくれたのと、この喜びを一緒に分かち合いたい気持ちから、報告がてら見せてしまった。
「気が早いけど、実物を手に取るのが今から楽しみね」
「はい!でも、まだ決定じゃなくて暫定ですけどね。最終的な決定は、週明けの合同会議次第だそうです」
「でも、若宮さんが認めたのなら、それはもう決定したに等しいと思って良いと思うよ」
社内には、若宮課長に認めらずして商品のヒットはない、なんて都市伝説めいた風評まであるくらいで。
だから、というわけではないけれど、私も内心では支倉さんが言ってくれた様に、既に決定同然の気持ちでいる。