恋愛境界線
scene.14◆ 募って行く、この苛立ちの理由
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「あら?あれって、若宮課長と支倉さん?」
「えっ?……あ、ホントですね」
ミーティングを終え、浅見先輩と宣伝部から戻ってくる途中、来客時などに使用する個別ブースの一室から若宮課長と支倉さんが出てきた。
「あっちもミーティング?……にしては変よね?」
個別ブースを使用していたことだけじゃなく、二人のどこか親密な様子を指しているのだろう。
それは一瞬、私も感じたことだったから、「そうですね」と小さく頷く。
「もしかして、元サヤに収まったのかしら?」
その言葉に思わず反応してしまった。
「浅見先輩って、若宮課長と支倉さんが付き合ってたこと、知ってたんですか!?」
「その言い方だと、芹沢さんも知ってるってことよね?」
「あら?あれって、若宮課長と支倉さん?」
「えっ?……あ、ホントですね」
ミーティングを終え、浅見先輩と宣伝部から戻ってくる途中、来客時などに使用する個別ブースの一室から若宮課長と支倉さんが出てきた。
「あっちもミーティング?……にしては変よね?」
個別ブースを使用していたことだけじゃなく、二人のどこか親密な様子を指しているのだろう。
それは一瞬、私も感じたことだったから、「そうですね」と小さく頷く。
「もしかして、元サヤに収まったのかしら?」
その言葉に思わず反応してしまった。
「浅見先輩って、若宮課長と支倉さんが付き合ってたこと、知ってたんですか!?」
「その言い方だと、芹沢さんも知ってるってことよね?」