恋愛境界線
―――――――……
――――――……
「……帰ったんじゃなかったのか?」
ついさっき、マンションの前で別れ、再びすぐに若宮課長のマンションに戻ってきた私に、課長は酷く驚いた顔でドアを開けてくれた。
「帰ったんじゃなくてすみません。これを買いに行ってきたんです」
スポーツドリンクや栄養剤、ヨーグルト等が入ったコンビニのビニール袋を持って課長の部屋へと上り込む。
あの後、私が言ったことを素直に聞き入れたのか、課長はもう寝る時の格好になっていた。
いつもの様に、勝手に上り込むなとか、それを置いたらすぐに帰ってくれとか言わない辺り、私の言葉を素直に聞き入れたとかではなく、もはや単純に起きているのも辛いくらい、身体が怠いのかもしれない。
「熱、測りました?」
「いや。測ったところでどうにかなるわけじゃないし、誰かさんが言った通り、あれからすぐにベッドに直行したからね」
熱があって身体は怠くても、口は健在らしい。
――――――……
「……帰ったんじゃなかったのか?」
ついさっき、マンションの前で別れ、再びすぐに若宮課長のマンションに戻ってきた私に、課長は酷く驚いた顔でドアを開けてくれた。
「帰ったんじゃなくてすみません。これを買いに行ってきたんです」
スポーツドリンクや栄養剤、ヨーグルト等が入ったコンビニのビニール袋を持って課長の部屋へと上り込む。
あの後、私が言ったことを素直に聞き入れたのか、課長はもう寝る時の格好になっていた。
いつもの様に、勝手に上り込むなとか、それを置いたらすぐに帰ってくれとか言わない辺り、私の言葉を素直に聞き入れたとかではなく、もはや単純に起きているのも辛いくらい、身体が怠いのかもしれない。
「熱、測りました?」
「いや。測ったところでどうにかなるわけじゃないし、誰かさんが言った通り、あれからすぐにベッドに直行したからね」
熱があって身体は怠くても、口は健在らしい。