恋愛境界線
―――――――……
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「えー、深山さん帰っちゃうんですかー?」


「若宮課長は行きますよね?二次会っ!」


河岸(かし)を変える為に店を出ると、二次会に参加する人たちが若宮課長を引き留めに掛かっていた。


私は近くにいた支倉さんに声を掛け、二次会には参加せず、その場からそっと離れた。


さっき、支倉さんにはあんな風に言われたけれど、もう諦めようと決めたのに、そこからまた気持ちを奮い立たせる気力なんてない。


そんなことを考えながら駅へ向かって歩いていると、支倉さんからメールが届いた。


件名は【余計なお世話だけど】


本文は【私からのお詫び。あるいは、お返しだと思って】と、全く意味不明のメール。


何のことだろうと思っていると、遅れて若宮課長が息を切らせながらやってきた。


「芹沢君……っ」


「若宮課長!?」


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