隠さず晒して、嫉妬して
0時半すぎだというのに、彼女はまだ起きているらしく、俺の帰りを待っていたの?なんて都合のいい考えが頭をよぎる。
「遅かったね。打ち上げ?」
「そ。今日クランクアップした」
「そっか〜お疲れ様」
へにゃっと笑うその笑顔にトクンと胸が跳ね、愛しさが込み上げる。
そのソファーに座る彼女の隣に腰を下ろして、彼女が見ていた録画していたバラエティー番組に目を向けた。
「ねぇ海未、さっきまで俺のドラマ...観てたりした?」
彼女、海未が観ている番組はまだ序盤で、その前に何か観ていた事になる。
きっと、いや...絶対に観ていたはず。
「うん、観てたよ」
ほら、やっぱりね。