隠さず晒して、嫉妬して
そんなこと一度も言ったことがない俺がそんなことを言ったもんだから、焦りを見せる海未。
正直、目を見開くほどこんな海未を見るのは初めてだ。
「蒼汰...やだよ、私蒼汰がいないともうっ...」
「ねぇ海未」
「...っ、そーた...」
「そうやってさ、感情出して?素直になって?嫉妬してよ」
今にも泣きそうなぱっちり二重の大きい瞳を潤ませる海未の頬を包み込めば、ほんのり顔が熱を持った。
あぁ、平気なフリして本当はいつもそんなふうに思って、こんなに熱くなってドキドキしてたんだ。
その反応が死ぬほど愛しくてたまらない。