さっきはごめん。



ピコン___と通知を知らせる音に顔をあげれば、彼からではなく公式アカウントからの通知。


「はぁ…」と重い溜め息が漏れ出る。


「なんで来ないの…」


連絡の1つくらい寄こしてよ。
早く、早くして。


こんなに好きで不安なのはあたしだけなの?


「…ばか」


目頭が熱くなり、視界がぼやけた時だった。

ピンポーン、とインタホーンが鳴った。


「……もしかして」


よぎったのは、彼の顔。



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