さっきはごめん。
もし、少しでも後輩に心が揺らいだのなら……ショックだ。
「あー…あの時は、君と同じ部署だったら職場でも2人きりになれるのになれるのになって、考えてたから」
「……っ」
「ねぇ、もう隠すのやめない?俺もう限界なんだけど」
社内恋愛禁止ではないけど、関係を秘密にしたいと言ったのはあたしだった。
「君を狙う男は少なからずいるし、俺のものだって言いたいんだけど」
「それ、は…」
「ダメって言われても言うから」
「え!?ダメ!!」
「君に拒否権はないよ」
いつもより悪い顔をした彼に、ゴクリ…息を飲んだあたしだった。
END