七色の魔法使い#6~凛とした花に想いを~
敵である僕がいるのに、不思議なほど妖魔は僕に攻撃をして来なかった。
『……テオ様の命令だ……今は、我慢しないと……』
僕を見ながら、妖魔はそう呟く。
……テオ様……なるほど。テオが妖魔を統べる者、ということになるのか……。
「……」
城の中に入ると、妖魔たちは群れで飛びかかってくる。それを避けながら、僕は走った。
「……この気配……」
凛兄を捕らえたあの妖魔と同じ気配を感じて、僕は立ち止まる。この近くから、気配を感じるんだ。
「……どこだ?」
辺りを見渡してると、微かにだけど物が壊れる音が聞こえてきて、地面を強く蹴って走り出した。
扉を開けて、中に転がり込むようにして入ると、大きな部屋には凛兄を捕らえた妖魔がいて、その妖魔の近くでは凛兄が倒れてる。
「凛兄!!」
声をかけても、凛兄は動こうとしない。多分、意識を失ってるんだ。
「……」
『……来たか……待っていたぞ。ユキヤの生まれ変わりの者よ。お前の実力、試させてもらう!』
そう言って、妖魔は攻撃を仕掛けてくる。僕は、咄嗟に刀で攻撃を受け止めた。
「……凛兄を返せ」
『返すとも……お前が勝てれば、の話だが』
つまり、あの妖魔を倒さないと凛兄を助けれないってことか。
『……テオ様の命令だ……今は、我慢しないと……』
僕を見ながら、妖魔はそう呟く。
……テオ様……なるほど。テオが妖魔を統べる者、ということになるのか……。
「……」
城の中に入ると、妖魔たちは群れで飛びかかってくる。それを避けながら、僕は走った。
「……この気配……」
凛兄を捕らえたあの妖魔と同じ気配を感じて、僕は立ち止まる。この近くから、気配を感じるんだ。
「……どこだ?」
辺りを見渡してると、微かにだけど物が壊れる音が聞こえてきて、地面を強く蹴って走り出した。
扉を開けて、中に転がり込むようにして入ると、大きな部屋には凛兄を捕らえた妖魔がいて、その妖魔の近くでは凛兄が倒れてる。
「凛兄!!」
声をかけても、凛兄は動こうとしない。多分、意識を失ってるんだ。
「……」
『……来たか……待っていたぞ。ユキヤの生まれ変わりの者よ。お前の実力、試させてもらう!』
そう言って、妖魔は攻撃を仕掛けてくる。僕は、咄嗟に刀で攻撃を受け止めた。
「……凛兄を返せ」
『返すとも……お前が勝てれば、の話だが』
つまり、あの妖魔を倒さないと凛兄を助けれないってことか。