七色の魔法使い#6~凛とした花に想いを~
「……だったら、勝つよ」
僕は、飛び退いた妖魔に向かって刃を向ける。妖魔は、高らかに笑った。
『弱そうなお前が、俺に勝とうと?その自信、どこから湧いてくるんだ?』
「……勝てる自信なんてないさ。でも、勝たなきゃ凛兄は助けることは出来ない……だから、勝つしかない!」
刀を構えると、僕は妖魔に向かって走り出した。
「……っ」
強い……何とか防御は出来るけど、攻撃が出来ない。
僕は刀で妖魔の攻撃を受け止めると、その場から大きく飛び退いた。
『……お前、さっきから俺の攻撃を防いでばかりだな』
「……」
妖魔の言葉に、僕は無言で妖魔を睨む。その時、妖魔は凛兄に噛み付こうとした。
『……っ!』
妖魔と凛兄の間に、僕は入る。妖魔は、攻撃を止めて僕を見つめた。
「……卑怯なことをするな。今は、僕とお前の一騎討ち。他の人を傷付ける必要は無いはずだけど」
『……ふふっ。面白い!』
笑いながら、妖魔は僕に向かって攻撃を仕掛けてくる。
「……」
……どうしよう。このままじゃ……。
僕がそう考えてると、部屋に綺麗な音色が響いた。
音がした方を見ると、目を閉じてフルートを吹いてる大智がいる。
僕は、飛び退いた妖魔に向かって刃を向ける。妖魔は、高らかに笑った。
『弱そうなお前が、俺に勝とうと?その自信、どこから湧いてくるんだ?』
「……勝てる自信なんてないさ。でも、勝たなきゃ凛兄は助けることは出来ない……だから、勝つしかない!」
刀を構えると、僕は妖魔に向かって走り出した。
「……っ」
強い……何とか防御は出来るけど、攻撃が出来ない。
僕は刀で妖魔の攻撃を受け止めると、その場から大きく飛び退いた。
『……お前、さっきから俺の攻撃を防いでばかりだな』
「……」
妖魔の言葉に、僕は無言で妖魔を睨む。その時、妖魔は凛兄に噛み付こうとした。
『……っ!』
妖魔と凛兄の間に、僕は入る。妖魔は、攻撃を止めて僕を見つめた。
「……卑怯なことをするな。今は、僕とお前の一騎討ち。他の人を傷付ける必要は無いはずだけど」
『……ふふっ。面白い!』
笑いながら、妖魔は僕に向かって攻撃を仕掛けてくる。
「……」
……どうしよう。このままじゃ……。
僕がそう考えてると、部屋に綺麗な音色が響いた。
音がした方を見ると、目を閉じてフルートを吹いてる大智がいる。