私の世界は色づき出したんだ
「え…!?無い…、どうして…!!」
私は、さっき屋上でご飯食べているときに一度スマホを出していたから、その時に外れてしまっていることに気づくと、私は慌てて屋上へ引き返した。
「絵音ちゃん、もうすぐ授業だよ!?」
「ごめん、屋上にストラップ忘れたから取りに行ってくる!希ちゃんは、先に教室戻ってて…!」
そう言い、私は屋上へと急いだ。
少し急な階段を駆け上り、屋上の扉を開け、光が差し込むその先には、あの無口男子の北条海里が立っていた。
「あれ…?北条君…、なんでここに?」

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