私の世界は色づき出したんだ
「希ちゃんが怒りだすからヒヤヒヤしたよ。」
「ごめんごめん!だって、絵音ちゃんのことを悪く言われて、黙ってなれないよ!」
「そこが、希ちゃんのいいところだけど…、私に関わると木ノ下にハブられるよ?」
私は、心配な顔をしながら聞くと。
「じゃあ、絵音ちゃんだけいればいい!」
そう言い、希ちゃんは笑顔で微笑んだ。
「でも、絵音ちゃんは私より絵が上手なのは事実だけどね…!」
希は、自分のことのように威張っていたが、私はそうは思わなかった。
だけど、絵を描いているときはとても楽しくて、嫌なことを忘れられる…、そんな安らぎな時間でもある。
私たちは、風当たりの良い屋上でご飯を食べていたが、さっきの木ノ下めっちゃ怒ってる顔してたから、絶対やり返しにきそうだと思い、私は黙り込んで考えていた。
すると、あっという間に昼休みの終わるチャイムが鳴ってしまった。
教室に戻ろうと、私たちは廊下を走っていると、私はスマホのストラップが無くなっている事に気づいた。
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