愛猫にっき
一章 年寄りの朝
朝起きて、居間に向かうと私より先に私の席で眠るネコがいる。
その丸まった姿におはようと声をかけて、狭苦しく感じながらその横に私も座る。
気配を感じ取って、ネコが起きる。
上がった頭を撫で、顎を撫で…
眠そうな顔でこちらを見る猫。
先に起きていた母がつけていたTVをろくに頭に入って気もしないのに少し眺めてみる。
すると、こちらに向けられる視線に気づく。