君の想いは僕のもの。
*1*
始まり
ピピピピッピピピピッピピピピッ
「うるさいなあ〜、もう朝…?」
目覚まし時計止めようと思い、体を少しだけ動かすと、毛布ではない温もりを感じた。
そう思ってゆっくり反対側を向くといつもの人が制服を着てわたしの横で寝ていた。
「ぅお!!!」
びっくりして可愛くもない声が出てしまった。
「おはよう、有季。……ゆーき?」
有季とはわたしの名前で、大好きだったおじいちゃんがつけてくれた。
「お、おはよう、せいちゃん……って、なんでわたしの布団に入ってんの!?」
驚いて、大きい声を出してしまった。
「有季が気持ちよさそうに寝てるからつい……」
しゅんとした、いかにも反省してますって顔でそう言われる。
そんな顔されるとわたしは許すしかなくなってしまう。
「そ、そっか…それはしょうがないよね…」
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