君の想いは僕のもの。
「ええ!よしっ!」
せいちゃんは、興奮するとすごく可愛い。なんというか、犬みたいなのだ。
「あ、姉ちゃんおはよ。今日ははやいんだな」
「まあね」
わたしは、反抗的な口調でそう返した。
「じゃ、俺行ってくるから」
「行ってらっしゃーい」
月は部活の朝練があるからいつも早い時間に家を出る。
「わたし達も早く準備していこっか!」
「準備するのは有季ちゃんだけだけどね〜?」
すこしバカにしたような口調で春ちゃんにそう言われた。
「あー、春ちゃん今バカにしたな〜?」
そういって、脇腹をくすぐってみる。
「きゃー!!ごめんねー!有季ちゃーん!」
こんな感じで、賑やかな朝をすごした。けれどやっぱり、せいちゃんがいないと寂しい。
そして、いつもは遅刻ギリギリのわたしも今日は早く起きたせいか時間に余裕を持って学校へ到着した。