君の想いは僕のもの。



「有季?」



「へぇ?」



せいちゃんに名前を呼ばれて間抜けな声を出してしまった。



「もうちょっとでHR始まるから荷物片付けないと」



「あ!忘れてた」



(もう!せいちゃんの頭には意識という単語がないのかな!?私だけドキドキしてるよ……。)



そうして、わたしはHRにまにあうように急いで準備をした。



「はーい、皆聞いてー。みんなわかってると思うけど明日から文化祭準備が始まるからジャージ忘れずにね〜?」



先生が念を押すようにわたし達にそう言った。



HRが終わったあとの時間で2-5組では、ファンタジーカフェをやることが決まった。



学級委員が決めた男女ペアでコスプレをするんだけど、まさかのわたしとせいちゃんがペアになった。



わたし達のお題は「太陽の女王と月の王様」という童話のコスプレだ。みんながわたし達に女王と王様とか2人にピッタリだねと色んなことを言ってくれた。



莉華は奏ちゃんとペアになったみたいでお題が「お嬢様と執事」だ。
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