君の想いは僕のもの。
わたし以外の係の子達は皆、女の子の採寸をしているから、もう男の子しか残っていなかった。
せいちゃんのを測ろうと思ったけれど、多分触れただけでわたしの顔が赤くなってしまうと思い、奏ちゃんのを測ることにした。
「奏ちゃーん。採寸さーせて!」
走って奏ちゃんの元に駆け寄る。
「あ、ゆきりん。いいよ〜」
そう言って、わたしは、奏ちゃんの体を測り始めた。
「ねえ、ゆきりん。いいの?あれ」
「え?」
そうちゃんが指を指している方向を見るとせいちゃんの周りに1人目の採寸が終わった係の女の子達が集まっていた。
「せいは、カッコイイからいつてもほかの女の子にとられちゃうかもね」
少しだけ真面目な顔でそういう奏ちゃん。
「それは嫌だ……。けど、この間から顔合わせられなくて……」
「どうして?」
「実は、神燃祭の時にせいちゃんがわたしのこと好きって言ってくれて……」
少し照れながらも、奏ちゃんにお祭りの時にあったことを話した。
「ふーん。やっとか」