君の想いは僕のもの。
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青楽祭!vol.1
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そうして、青楽祭当日を迎えた。
「やっぱり、18クラスもあると賑やかね〜」
莉華が少し驚いた様子でそう言った。
「うん。たしかに。3日じゃ周りきれない気がする……」
わたしたちの学校では1クラス1つの出し物とは決まっていなくて、3日間では回りきれないりょうの出店や出し物がある。
「来年から1日増やしてもいいかもね」
「うん……そうかも。先生と話し合ってみよっか」
「そういえば、星汰は?」
言われてみれば朝から1回も見ていない。
「星汰兄なら華歩姉に連れ回されてたよ」
と月が急に現れてそう言った。
今日は、夏帆姉も来ている。明日から、また外国に行くみたいで、青楽祭が終わったらもう空港に行くらしい。
「じゃあ、後で合流すればいいね」
「そうね」
莉華が軽く頷きながらそう言った。
「そういえば今日裕也来るらしいよ」