君の想いは僕のもの。
「ちょ、有季ちゃん声大きい!って、どうして奏くん?」
そういったはるちゃんはわたしの言った意味がわからなそうにしている。
「だって、あっちから帰ってきた時からずっと奏ちゃんにくっついてたから……」
「ああ、あれはね?奏くんと莉華ちゃんをくっつけるためだよ(笑)」
どうやら、春ちゃんも2人のもどかしさに気づいていたらしい。
「でも、なんで月なの?」
わたしは、小さい声ではるちゃんに聞いた。
「んー、気づいたら好きになってた…かな」
少しだけ頬を赤くしてそう言う。
「そっか、そっか〜」