君の想いは僕のもの。
どうやら、2人は両思いだったらしい。
「有季、知らなかったの?」
せいちゃんがわたしにそう言った。
「え?」
「春花、幼稚園の時から好きだったよな」
「う〜ん、そんな気がする」
せいちゃんは、そういったものの本人はあまり覚えていない様子だった。
「覚えてないのか!?春花が俺の耳元で月が好きって言ってきたんだぞ」
「それは覚えてる!それでせいちゃんが」
「有季、それはダメって言ったよね?」
食い気味で、わたしが余計なことを言うのを防いでくる。