君の想いは僕のもの。
『ただいまから、蒼賀高校文化祭2日目を開催致します』
この放送を皮切りに、2日目の青楽祭が始まった。
「せいちゃん、いよいよ始まるね……」
「なーに、有季ちゃんは緊張してるんですか〜?」
「す、するにきまってる!こんな格好恥ずかしくて、堂々と過ごせないよ……」
わたしは、オレンジ色のキラキラしているドレスを着せられてしまった。隣にいるせいちゃんは、白を基調にしたこれもキラキラのタキシードだ。
「安心してよ、可愛いから」
わたしの顔をみながらニコニコしている。
「せ、せいちゃんもかっこいいよ?」
わたしも照れながらせいちゃんのことを褒めてみる。
「そう?ありがとう」
せいちゃんのキラキラスマイルを向けられた。わたしに褒められて嬉しそうだ。
「せいちゃん、ほんとにカッコよすぎ……他の女の人について行っちゃダメだからね?」
せいちゃんの笑顔の破壊力がすごすぎて念を押すようにわたしはそういった。
「有季は、俺をなんだと思ってるの?俺、有季のこと好きすぎて他の女の人なんて石にしか見えてないよ?」