君の想いは僕のもの。



せいちゃんの声は意外と大きくて、せいちゃんに好意を抱いているクラスの女の子たちが一斉にショックを受けていた。



「せ、せいちゃん!そんな大きな声で言っちゃ……!」



「いいんだよ。俺、有季にしか興味無い」



とても真面目な顔ですごいことを言っている。



「こら、せい〜?そんなこと言ったらゆきりんにまで嫌われちゃうよ〜?」



そう言いながら登場したのは黒のタキシードをしっかり着こなした奏ちゃんと、『地雷系』と言わんばかりの格好をした莉華だ。



「莉華!?その格好ス、スゴイネ……」



いつもの莉華じゃ、考えられない格好をしてたため、ついカタコトになってしまった。
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