君の想いは僕のもの。
「あ、そろそろ他のふたりも来るからみんな自分の席に座ってて」
(え?席?)
「ねえ、莉華。わたしの席ってどこ?」
「はぁ……。あんたほんとにわたしがいなかったら生きてけないかもね?」
莉華が大きいため息をついてわたしにそう言ってくる。
「そうかも!で、どこ?」
「星汰の隣よ。机上札置いてあるじゃない」
「机上札?」
机上札が何かわからなかったわたしは莉華にもう一度質問した。
「はぁ……。机に置いてある名前のやつのことよ」
「すみません。ありがとうございます」
申し訳なくて、ついつい敬語になってしまった。
「ちょっとー、莉華?俺の有季を責めないでくれるかな?」
「いつから有季はあんたのものになったのよ!?」
「俺と有季が出会ってからずっと?」
「わたしにはそれが有季への愛のこくは…」
せいちゃんが莉華の口をおさえた。
「お前、それ以上言ったら有季に一生近づかせないぞ?」