君の想いは僕のもの。




わたしは、小さい声で呟いた。



その後、素敵な格好をした皆と、厨房で頑張ってくれていた皆のおかげで、2年5組の売上はその日、学校一の売上のなった。



「いや〜、最後の方すごい人だったね〜」



奏ちゃんが肩をくるくる回しながらそう言った。



「明日も着るのよね、コレ」



莉華が本当に嫌そうな顔をしている。



「慣れてきたらすごい可愛いけど」



奏ちゃんがしれっとそう言った。



「そ、そんなにすぐか、可愛いとか言わないでよ//」



「莉華?顔真っ赤だよ〜?」



わたしは、莉華にさっきのお返しをした。



わたしにそう言われたからか、莉華はまたしゃがみこんで「恥ずかしい」を連呼していた。



「はーーい。ある程度片付いたみたいだからもう帰っていいわよ〜」



先生が手をメガホンみたいにして、大きい声でそう言った。
< 156 / 318 >

この作品をシェア

pagetop