君の想いは僕のもの。



「有季、はやく帰ろ」



「え?うん」



せいちゃんに手を取られて、わたしたちはそそくさと帰ってきた。今日はせいちゃんの家だ。



「よし、これでイチャイチャし放題だね」



(せいちゃんのテンションが爆上がりしているように見えるのは気のせい……?かな……?)



「せ、せいちゃん?」



「ゆーき、こっちきて」



そう言って、せいちゃんの部屋のフカフカなソファに招待された。



「う、うん」



せいちゃんの部屋は、家具が全部紺色で統一されていて、とても清潔感がある。



「どうしたの?」



座らないの……?という顔で私を見つめてくる。



「ううん。せいちゃんの部屋好きだな〜って思って!」



「そっか。いつでもおいで?有季の物ならなんでも揃えておくけど」



せいちゃんなら、本当になんでも集めてしまいそうで少し怖かったりする。



(それに、いつでもはさすがに迷惑じゃ……。)



「あ、今、迷惑になるー。とか考えてたでしょ」



「え?なんでわかったの!!」
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