君の想いは僕のもの。
「有季の顔に出てたから?」
「もう、せいちゃんには何でもバレちゃうね」
隠し事なんて一生出来ないと思う。
「まあ、俺も毎日有季の部屋行ってるし、有季も来てよ」
「う、うん……//」
せいちゃんが愛おしすぎて、見ていられない。
(その顔、眩しすぎるよ……。)
「やっぱり可愛いね。有季は」
そう何かを悟ったように言って、はにかむせいちゃん。
「そーゆー顔するのわたしの前だけにしてよね!」
せいちゃんにやられっぱなしで、ムッとしたわたしは、わざと強気な口調で話してみた。
「おれ、強気な有季も好きかも」
上からの様子でわたしにそう言ってくる。
(うう。無理だ、勝てない……。)
「わ、わたしも可愛いせいちゃん好きだから!」
わたしは、せいちゃんにキスをした。
「あれ。短い」
「な、長いの難しいんだってば……」