君の想いは僕のもの。
「あんたになんの権利があってそんなこと言えんのよ?」
2人の喋り方がどんどん喧嘩腰になっていく。
(あーあー、このままだと喧嘩しちゃうよ……!)
「ちょっと2人とも落ち着いて?」
「ご、ごめん。」
「ごめんね。有季」
思ったよりもすんなりと謝ってきた2人。
「そうそう、仲良くしようね」
「誰がこんなやつと……」
莉華が小さい声で呟いた。幸いなことにきっとせいちゃんには聞こえていないと思う。
「莉華?」
やめなよ?という眼差しを莉華に向けながらわたしはそう言った。