君の想いは僕のもの。




「あんたになんの権利があってそんなこと言えんのよ?」



2人の喋り方がどんどん喧嘩腰になっていく。



(あーあー、このままだと喧嘩しちゃうよ……!)



「ちょっと2人とも落ち着いて?」



「ご、ごめん。」
「ごめんね。有季」



思ったよりもすんなりと謝ってきた2人。



「そうそう、仲良くしようね」



「誰がこんなやつと……」



莉華が小さい声で呟いた。幸いなことにきっとせいちゃんには聞こえていないと思う。



「莉華?」



やめなよ?という眼差しを莉華に向けながらわたしはそう言った。
< 16 / 318 >

この作品をシェア

pagetop