君の想いは僕のもの。
「うん。上手になってきてるよ」
せいちゃんがそういって、わたしを膝の上に乗せた。
「ひゃっ……」
「どうしたの?有季にしては可愛い声だね」
「どうしたのって……重くないの?それに、有季にしてはって何!」
「ううん。なんでもないよ(笑)それに全然重くないでーす」
重さはせいちゃんが大丈夫ならいいとして、この体制はさすがに恥ずかしい。
それに、せいちゃんの顔もすぐそこにあって、ドキドキしてしまう。
「それにしても、せいちゃんってどこでそんなに力蓄えてるの?」
「ん〜。ちょっと運動しただけですぐ筋肉ついてくんだよね」
大真面目な顔で、羨ましいことを言うせいちゃん。
「へぇ〜。素晴らしいお体をお持ちになっていますね」
「それはどうも」
せいちゃんがわたしに小さくお辞儀をする。
「じゃあそんな俺の体、今から有季のものにしちゃう?」
「そ、それって、そ、そゆこと?」