君の想いは僕のもの。
「ぼーっとして、どした?」
そう言って、心配そうにはるの顔を覗き込んでくる。
「ね、るーは春のことすき?」
るーの顔がびっくりしてる。
「ううん。やっぱなんでもない」
ちょっと急ぎすぎたかな。るーのこと困らせちゃったかなと心配になった。
「ちょっとまっててよ」
るーが小さい声でそう言ってたなんて、全然気づかなかった。
「ねえ、るー。お兄ちゃんのとこ行かない?」
「うん。いいよ、いこいこ〜」
よかった。いつも通り接してくれてる。耳は真っ赤だけど。
「お兄ちゃーん!」
「あ、春花。昨日ちゃんと寝たか!?」
お兄ちゃんは、春の事を何歳だと思ってるのかな。
「ちゃんと寝てたよ。1番目に爆睡してた」
るーが、お兄ちゃんにそう言った。
「良かった良かった」
お兄ちゃんは、ほんとに春のこと好きだ。春も好きだけど。