君の想いは僕のもの。
まだ喋ってる途中の莉華の口を塞ぐようにキスを始めた。
「莉華、こーゆーキスするの初めてじゃないでしょ?」
初めてにしてはすごくなれてる気がする。
「そ、奏だって……」
「あー、もう我慢するのやめた」
「へ?」
「最後までしちゃおうかな」
莉華の初めてが僕じゃない時って、嫉妬で狂いそうになった。
「で、でも、1階にみんないるし……」
「安心して、ここの部屋防音だから」
部屋でピアノを弾くから、完全な防音室になっている。
「で、いい?僕が莉華のこと食べちゃっても」
「い、いいわよ!!」
聞かないでと言わんばかりの顔で僕にそう行ってくる莉華。
「じゃ、僕に任せてね」
その後は、何回もお互いを求め合い、後夜祭のことなんてすっかり忘れていた。
:奏sideおわり: