君の想いは僕のもの。



(良かった。でも、春は、奏くんのこと好きだったんじゃ……。)



「奏ちゃんのことは?」



「はぁ……。それ、有季ちゃんにも言われた。元々好きじゃないよ?」



そう言ってとても呆れている。



「な、そうだったの!?」



びっくりだ。後で、姉ちゃんに理由を聞いたら奏ちゃんと莉華さんをくっつけるためだったらしいけど。



「春もやっと好きな人と結ばれたんだね。うれしい」



そう言って、俺に抱きついてくる。



「お、おれも//」



「るー、顔が耳まで赤くなってるよ〜?かわい(笑)」



「う、うるさい……!」



恥ずかしくて、春から視線を離してしまった。



「幸せだな〜」



「うん!春も幸せだよ!いつもありがとっ」



「こちらこそ」



2人で軽いお辞儀をし合った。



“ゴツ”



「いったぁ〜!」



2人とも思いっきりお辞儀をしたからか頭がぶつかった。



「プフっ(笑)」



「何笑ってるの!」
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