君の想いは僕のもの。




(つ、次こそは絶対に言える。言ってみせる!)



「せ、せい……た……」



名前を呼ぶだけなのになぜかとても恥ずかしくて自分の顔の温度がどんどん上がっていくのが分かる。



「もう1回」



「星汰!」



ようやく言えた。名前を呼ぶだけなのにこんなに恥ずかしいとは思わなかった。



「うん。なーに?」



「たまには、星汰って呼んでね」



そう言って、嬉しそうにわたしのほっぺにキスをした。



「せ、星汰、大好きだよ」



「うん。おれも、有季好き」



“ガチャ”



「ただいま〜」

「おじゃましま〜す」



すると月と春ちゃんが帰ってきた。



どうやら、デートをしてたみたいだ。



「姉ちゃん、今日の夕飯何〜?」



着ていた上着を脱ぎながらわたしにそう聞いてくる月。



「デリバリーでピザ頼もうと思ってた」



「そっか、じゃあおれ春と部屋にいるら飯の時間になったら教えて〜取りに行くから」



(部屋でご飯食べるのかな?てか、2人ってほんとに付き合ってたんだ……。)
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