君の想いは僕のもの。
「うん!」
わたしたちは、勉強に関しては余裕があるからテストはあまり苦労しない。
そうして迎えたテスト当日。
「り、莉華……!?」
「……へ……?」
驚くくらい莉華はげっそりしていた。
「どうしたの!?って、言うまでもないか……」
「あは、あははははは……」
きっと奏ちゃんに勉強を教えてたからだ。わたしも最初の方はこうなってた。
「莉華、おつかれ」
わたしは莉華の背中をさすりながらそう言った。
「こんなに大変だったとは……」
「ま、まあまあ。テストは今日だけだし、3時間で帰れるし。あとは……えっと……なんかいい事あるかもしれないからとりあえず頑張れ!」
わたしたちは音楽科だから、テストは国語、数学、英語の3教科しかない。
「うん……。てか、奏は?」
「奏ちゃんは……きっと遅刻……」