君の想いは僕のもの。
「有季は、すごいわね〜」
莉華もわたしの席の横に来てそういう。
「へ?」
莉華が腕をくみながらためいきをついた。
「国語って意味わかんないわよね。古典ってなんなのよ!?主人公の気持ちをくみとれってなんなのよ!」
莉華は、国語が苦手らしい。答えが1つじゃないっていう部分が嫌いみたいだ。とてもイライラしている。
「有季、帰るよ」
せいちゃんがそう言いながら、わたしのカバンを持って後ろからハグしてくる。
「う、うん……//」
「はぁ……。目の前でイチャイチャしないでくれる?」
莉華が気まづそうにしている。
「何浮かない顔してんの。莉華も帰るよ」
「あ。ばか奏」
奏ちゃんもわたしたちの所に来た。
「今日は、莉華の部屋で映画ゆっくり見ようと思ってたのに、ばかとかいわれたらおしおきするしかないね〜」
「や、やれるもんならやってみなさいよ!」