君の想いは僕のもの。
奏ちゃんに手を引かれて、莉華は帰って行った。
「俺たちもどっか行く?」
「うん!行きたい!けど、どこがいいかな……」
「じゃあ、俺に任せて」
そうして、わたしたちも学校を出た。
「せいちゃん、どこ行ってるの?」
「まずは、お昼ご飯食べようと思って」
今はちょうどお昼の12時前くらいだ。
「お昼ご飯!なんのお店?」
「ん〜。温かい飲み物が飲めるお店!」
最近は、手袋が少し恋しいくらい気温が下がってきている。
「りょーかいです。はい、手」
わたしたちは手をつなぎながら目的のお店へと足を進めた。
“カランカラン”
「いらっしゃいま……せ……って星汰くんだ〜!」
「ご無沙汰してます」
せいちゃんにこの子誰?という目を向けているお店のお姉さん。
「あ、この子は俺の彼女です」
「あ、ああ。そうなのね。すわってすわって!」
優しそうなお姉さんだな〜と思ったのもつかの間、