君の想いは僕のもの。
「で、いつ別れるの?」
「へ?」
「あ〜。だって星汰くんにはずっと好きな女の子いたでしょ?なんだっけ、幼なじみの有季ちゃん?」
「はぁ……」
お姉さんにそう言われて、わたしはそう返事をすることしか出来なかった。
「それに、星汰くんが、こんな浮かない子好きになるわけないわよ。何かあったの?星汰くん」
せいちゃん、わたしのこと好きだってこのお姉さんに言ってたんだ。
それに、なんかうん。悪口言われちゃったよね。
「何も無いですよ。それより俺の有季の悪口言わないでもらってもいいですか?」
せいちゃんが少し怒ったような口調でそういった。
「へ?ってことは……」
お姉さんが目を大きく開けながらわたしの方を見ている。
「はじめまして。横沢有季です。せいちゃんがいつもお世話になってるみたいで、ありがとうございます」
わたしは、目が笑ってない笑顔でお姉さんに自己紹介をした。