君の想いは僕のもの。




先生、お店始めたんだ。あのお姉さんはにがてだけど、このお店の雰囲気はとても好きだ。



「んー。おれはホットミルクで、有季は、コーヒーでいい?」



「うん!ありがとっ!」



「えっと……、ホットミルクとコーヒーね。ちょっとまってて〜」



ああ見えて、せいちゃんは甘いものが大好きだ。そして、反対にわたしは、甘いものが苦手。



「有季が甘いもの苦手なんて、すごいギャップだよね」



「それを言うなら、せいちゃんもでしょ!その大きいからだで甘いもの大好きなのは、可愛いでしかないよ!」



「それ、褒めてんの?」



せいちゃんが耳を真っ赤にしながら、わたしにそう聞いてくる。



「わたしのせいちゃんは、可愛くて、カッコイイんですよ〜」



「そ、それはどーも」



恥ずかしそうに口元を隠すせいちゃん。これはせいちゃんが照れてる時の癖だ。
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