君の想いは僕のもの。
せいちゃんは、わたしの幼なじみで、マンションの隣の部屋に住んでいる。3歳からの仲だから、もう14年ずっと一緒にいる。
「って、今何時!?」
「8時」
「えー!!なんで起こしてくれなかったの!」
「有季の寝顔が可愛くてつい」
いつも通りの顔でそう言うせいちゃん。
(か、か、かわいいってなんだっけ!?わたし全然可愛くないのに!)
「あ!急いで準備しなきゃだった!あと30分で校門が閉まっちゃう!」
「ええ、もう布団から出るの〜?」